お母さん教室
12月
【開催日】
2016年11月30日
参加された方
【先生】
牧野先生、鈴木先生、鈴村先生、森林先生
【お母さん】
13名
牧野クラスOB八代恵美子さんの幼少の頃(2歳10ヶ月)の
家庭でのお母さまとのヴァイオリンお稽古の様子が記録されたDVDを
参加者全員で鑑賞させて頂きました。
就学前の集中力に限りのある幼児だった(当時2歳の)恵美子さんに対し
一貫して常に落ち着いた言動のお母さまが
初歩のキラキラ星を丁寧にお稽古される様子が映っていました。
時に一挙一動を正確に訂正し、頑張って出来た時はしっかり褒める。
集中力も途切れ動き回る等の時には、
恵美子さん(当時2歳)が大好きなスヌーピーの縫いぐるみを登場させて
素敵な音を聴きたがってるよ等の工夫を凝らす。
いつまでも続けるのではなく子供の様子を見ながら「ここまで」を見極める。
毎日の積み重ねで幼児といえど、しっかりした音で弾く様になる。
ある日のお稽古の場面では、
当時小学校高学年と思われる姉の真紀子さんが
見事な音でプニャーニの様式による前奏曲とアレグロを暗譜で弾く傍らで、
幼い恵美子さんが分からないなりにも近付く様に音を出す。
スズキメソードの特徴であり大事とする
「グループで育つ」は既に家庭からも始められる感。
鑑賞後、参加者一人一人が感想を述べました。
初めてこのDVDを鑑賞した方々は、お母様の常に一貫した忍耐強いお稽古に驚き
自身のお稽古の反省や今日から思いを新たに等のお声が。
数十年前の映像は当時の技術上、人物の表情さえハッキリ見えない部分もありましたが、ヴァイオリンの音は現在より遥かに力強く心に残る音でした。音質の違いは?の質問に、牧野先生は「やはりクライスラー等の大家の音を良く聴かせてみえたのではないでしょうか。」とお答えに。他にも直接ご指導された視点からの貴重なご意見を賜りました。
当時と今では取り巻く社会や学校生活も違い、まして各家庭の事情や状況も違う。
今は子供達も塾や習い事をかけもちしている場合もあり、身体的にも忙しい。母親自身も仕事をしながらの毎日の場合でも同様。同じ事(恵美子さん親子のお稽古、早朝から短時間一区切りを1日数コマ)は難しく真似し難いが、やはり育てたように子は育つ。
恵美子さんのお母様の場合、優しい言動の中にも不動心の厳しさがあり、
ここまではしっかりやらなければならない雰囲気も子供達に伝わっていたそうです。
しかし、お稽古の途中で泣き出したら、様子によっては「そこまで」とする。そこから先の無理強いは親の満足でしかなくなる場合もあり。様々な工夫がされていたそうです。
最後に参加者に牧野先生から
「親が自分に出来る事に信念をもって毎日我が子と向き合う事が大切。」
といただきました。
工夫して良い環境を自ら作る事でどの子も立派に育つ。
スズキメソードは、ただヴァイオリンを弾けるようにする為ではなく
一つのことをやり遂げる力を身に付けさせる教育です。
今回鑑賞させていただいたDVDに登場した恵美子さんは福祉の分野に
姉の真紀子さんは国連で、それぞれにご活躍されていらっしゃいます。
以上、参加者方々からは(フルタイムでお仕事をお持ちの方も)
「生きる事に精一杯の毎日ですが、この鑑賞、勉強会を機に今後の毎日の家庭でのお稽古に繋げたい」など、共感を呼ぶ有意義な第2回お母さん教室でした。
次回、第3回お母さん教室は2017年1月後半~2月頃を予定しております。
未入会の皆様、幼児をお連れの方々も大歓迎です。
お母さん教室から我が子の最良の環境を一緒に見つけませんか?
栄教室でお待ちしております。
栄教室各クラスでも随時お稽古の様子を見学出来ますので
事前に各先生へご連絡の上、お越しください。